| 酒処
呑來醍 どんきてい |
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JR田町駅の芝浦口周辺は、朝から晩までビジネスマンを中心に人の流れがとぎれることがない。その人通りを見込んで、最近駅前通りは見渡す限り飲食店で埋まった。そのなかで駅の出口から数軒のところに店を構える居酒屋「呑來醍」は、創業から48年を数える老舗である。戦後、社長の金原時成さん(56歳)の父親が宮城から上京して「呑來醍」を開いた。店名の「醍」は「醍醐」という言葉に由来し、最高の酒を意味する。「呑來醍」という店の名前にはお客さんが最高の酒を飲みに来る場所にしたいという気慨が込められている。金原さんは弟とともに店を手伝い、跡を継いだ。22年前に自社ビルを建設。現在は1階から3階が「呑來醍」、4階は焼き肉レストラン、5階は麻雀屋にし、弟は近所で別の店を開いた。価格の安いチェーン店が多く、競争の激しい芝浦界わいで長年店を維持していくために、「味と品質が第一。とにかく悪いものは出さない。そのために素材は少量しか買わない」というポリシーを貫いている。自慢は焼き鳥と刺身。顧客の希望にも細かく応じる。4階の焼き肉レストランのメニューを居酒屋で食べることもできる。また、宴会では皆で一つの鍋をつつくのを嫌がる人がいる昨今、一人用の小さな鍋も用意している。「鍋は同じ分量の材料を使っても、本当は大きな鍋で作った方が味がいいのですが、時代に合わせないと」と、苦笑いする。よその店で遊ぶことも大切と話す金原さんは、客として他の店を見つつ、客の嗜好の変化や流行に敏感に反応し、「呑來醍」風に取り入れていくことを心がけている。「焼酎と泡盛に力を入れようと、いろいろと試しています。今は和風のイタリアンメニューも好評です」従業員は25人。夫人も料理の下ごしらえなどを担当。息子2人もかつての金原さんと同じように父の仕事を手伝っている。「まだまだ子供には任せられません」と言いつつ、嬉しそうに笑う金原さん。味はもちろん、アットホームで心地好い店である。
●呑來醍
●港区芝浦3-1-30 1〜3階
●TEL 03-3452-2131〜3
●営業時間:ランチ11:30〜14:00、夜16:30〜24:00
●1階は年中無休、2・3階は日、祝日定休
●席数:1階約50席、2階35席、3階30席 |
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