贔屓筋が引きも切らない創業127年の老舗そば処
 

虎ノ門 砂場

 

   
 「砂場」の名は、秀吉の大阪城築城の際、砂置き場近くにあったことに由来する。その砂場が東京で暖簾を掲げたのが現在の麹町七丁目あたりで、そこからさらに暖簾分けされたのがこの虎ノ門砂場。創業は明治5年。場所柄、幕臣の山岡鉄舟が贔屓にしていたこともあり、三舟(勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟)の書がいまも残っている。
 その虎ノ門砂場がそば通に贔屓にされてきたのは、国産そば粉にこだわってきたからで、現在はご主人が吟味の末、北海道産のそば粉を使用しているそうだ。
 お昼のおすすめは季節毎に変わる「旬のおそば」。桜の葉や抹茶、ごま、きんかん、柚など、季節の香りを楽しませてくれるもりそばが850円からあるが、数に限りがあるので、早い者勝ち。ほかには御前粉(一番粉)を使ったざるそば(750円)が人気で、こちらは数に余裕もある。
 またお酒は、羅生門鳳寿大吟醸をはじめ、沢の井、米川、まんさくの花、にごり酒(飛騨仙郷)などが揃っているので、一献傾けながらという向きには、そばみそ(320円)や揚げ出し御膳(650円)を肴にするとよい。
 微醺を帯びたあとは、茨城県金砂郷村で穫れる辛味大根を使用した辛みそば(950円)が口当たりがさっぱりしていると人気。冷たいそばはほかにも、ごまだれそば(850円)や鉄火みそそば(850円)があって、こちらは虎ノ門独自の味わい。
 温かいそばでは、この時期もっとも美味しい鴨南ばんがおすすめで、朝絞めたばかりの鴨肉を使用。また、江戸前の海苔をふんだんに使って香りを楽しむ花巻そば(850円)や、変り種ではピリなべ焼き(1050円)などもある。
 席数は1階に80席、2階に15席。土曜日に営業しているのは、ふだん贔屓にしてもらっているお客さんが、わざわざ家族で来店してくれるからだそうだ。
 
 
 
 

虎ノ門砂場
港区虎ノ門1-10-6
TEL 03-3501-9661
営業時間 11:00〜20:00(土曜日は15:00まで)
定休日:日・祝日


 

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