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「此処の餃子、結構。ナント1人前190円。騙されたと思って食ってみな。その他にも料理アリ。皆安いぞ……」──インターネットのホームページを覗くと、落語家の立川談志師匠がこの「秀味」にそんな批評を寄せている。歯に衣着せぬ師匠らしい「贔屓の店」評だ。
「秀味」はJR田町駅から歩いて5分。夕方5時過ぎには、どこからともなくサラリーマンやOLが押し寄せる。常連のお客さんは席に着くなりこの餃子を注文する。
一口サイズの食べやすさと、こざっぱりした味わいが飽きさせない。酒の肴にいくつでもイケる。ここで餃子を出すようになったのは平成8年夏頃のこと。中華料理を生業にしてきたご主人の嶋村貞治さんが“酒の肴になる餃子を”と、この一口餃子を始めた。
「お蔭様で始めた当初からお客さんに気に入っていただけました。味はもちろんですが、値段はどこにも真似できないでしょう。ご覧の通りうちは1、2階が大衆割烹、3、4階が麻雀クラブ、5階がチャイナ系料理、6階が宴会場になっていて、どこでも餃子をお出ししています。今では1日2,500コ前後出る。たくさん作るから安くお出しできるんですけどね」
それでも、中身のあんと皮はご主人による手作り。都内はじめ地方の飲食店にも出荷しているが、こちらは中身より運賃の方が高くつくにもかかわらず、“コストをかけても”という飲食店側のたっての願いからだそうだ。
割烹だからほかの酒肴も充実している。しかも安い。刺し身、あんこう鍋、牛モツ煮込……、会席コースや鍋コースはともに3,500円から。口コミで女性客が増えたのも頷ける。
冒頭の談志師匠の「贔屓の店」評には続きがある。「月に一度弟子の落語会アリ」。どうやらご主人の嶋村さんと談志師匠は、この餃子をめぐる真剣勝負ののち親睦を深めたようなのだ。暖簾をくぐると「騙されたって190円!」、談志師匠のてらいのない賛辞がこだましてきそうだ。
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大衆割烹秀味
港区芝浦2-17-11秀実ビル1F
TEL 03-3456-3100(代)
営業時間 17:00〜23:00
定休日:祝祭日
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