JR新橋駅のホームに立つと、SL広場越しの左側に「大和鮨」の看板が見える。それを目指していくと、店の前には「ランチ特製にぎり・特製ねぎとろ丼870円、丼物各530円」の看板が目を引く。値段が魅力なのは言うまでもないが、味の方もなかなかのもの。
開店の11時半と同時にビジネスマンとおぼしき男性が来店。1日限定20食の「バラチラシ」を注文した。その後も続々とやってくる客に、1階のカウンター20席はまもなく満席になり、12時すぎには外に行列ができ始めた。大和鮨は新橋の勤め人御用達の店である。
ランチは1日平均150食は出るというが、丼のご飯と具の盛り方のバランスが絶妙だ。甘えびの頭と魚のあらで出汁を取ったみそ汁も店の自慢である。530円とは思えない満足が得られること間違いなしとの評判だ。
「お客様本位。若手を育てる。これが私のモットー。この店を開店以来25年間、530円の丼を続けています」と、(有)順寿司、代表取締役の木村順一さん(66歳)は語る。木村さんは17歳で神戸から上京して見習いとなり、25歳で結婚し同時に独立、昭和27年に烏森神社隣に大和鮨の本店にあたる「鮨処順」を開店した。創業以来41年間のうちに、銀座・新橋界隈を中心に、
暖簾分けした店も含めれば10店舗を持つまでに成長させてきた。
客の好みを覚えるのはもちろんのこと、いつも寿司と刺身だけでは飽きるだろうと、椎茸やししとうで箸休めを作って出すような心遣いが客の心を掴んだ。現在は、毎日都内の各店を巡回して、主に後進の指導にあたっている。
「何か自分の得意を作れと言っています。例えば、湯飲みを持つ角度であとどれくらい茶が残っているかわかるでしょう」と語る木村さんに鍛えられているせいか、店長はじめ、若い板前の動きも機敏で、感じがいい。
上司が若い人を連れてきても安心してご馳走できるという気軽さも魅力。年中無休。休日は家族連れも多い。 |
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大和鮨(だいわずし)
新橋2−9−7
TEL 03-3591-9850
営業時間 (平日)11:30〜14:00 17:00〜25:00
(土・日)11:30〜21:00
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